千鳥屋総本家の「東京隅田川」は食べたことがあったのですが、今回は前々から気になっていた、メイン商品の「千鳥饅頭」を食べてみました。
千鳥饅頭の特徴
千鳥饅頭とは、カステラ生地を使ったお饅頭です。
- カステラ生地であんこを包んでいる
- 焼きまんじゅうなので食感が硬い
- カステラのしっとり感を期待してはいけない
- 生地は粗目で、あんこはキメが細かい
- 白あんと黄身あんの2種類がある
- 甘味が強い
- 千鳥の焼き印が可愛い
千鳥饅頭の歴史
千鳥屋総本家の前身である「千鳥屋」は、1630年(寛永7年)、現在の佐賀市久保田町で創業しました。
当時の屋号は「松月堂」。長崎に渡来していた南蛮菓子の製法を学び、丸ボーロやカステラを作っていました。
昭和の時代になり、当時の店主・原田政雄は、筑豊炭田で賑わっていた福岡県の飯塚市に目を付け、松月堂の支店として千鳥屋を開きました。この時に考案されたのが「千鳥饅頭」です。
1939年(昭和14年)には佐賀の松月堂を閉じ、飯塚の千鳥屋を千鳥屋の本店とし、1949年(昭和24年)には福岡市に進出しました。
現在は、グループ中興の祖・「原田つゆ」の子たちがそれぞれ暖簾分けを行い
- 千鳥饅頭総本舗(福岡県福岡市)
- 千鳥屋本家(福岡県飯塚市)
- 千鳥屋宗家(兵庫県西宮市)
- 千鳥屋総本家(東京都豊島区)
として独立しています。
福岡県飯塚市生まれの「ひよこ」と似た、訳ありの生い立ちです。
千鳥饅頭は福岡の銘菓であり、東京・兵庫の銘菓と言える和菓子です。
千鳥饅頭を食べた感想
出典:千鳥屋総本家(左・白あん/右・黄身あん)
カステラ生地ということで、しっとり感を期待していたのですが、表面は硬く、さっくりとパサパサの中間の生地でした。イメージとしては、あんこ入りの丸ボーロといったところです。
カステラ生地を焼き上げると、香ばしさのある硬い生地になるんですね。
中にはキメが細かいたっぷりの黄身あん。想像よりも白く、卵の味は感じられませんでした。
密度が濃いサラサラのあんこは水分が少なめ。結構甘く、甘さがしばらく後を引くので、食べるときは濃い目のコーヒーやお茶が必要です。
蒸し饅頭や栗饅頭とも違う、新食感のおまんじゅうでした。
千鳥饅頭の商品概要
商品名 | 千鳥饅頭(黄身餡) |
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製造者 | 千鳥屋総本家 |
製造者住所 | 東京都豊島区駒込3-3-19 |
原材料 | 砂糖、大手亡、小麦粉、卵、水あめ、はちみつ、膨張剤、着色料(クチナシ黄) |
賞味期限 | 約10日 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |
千鳥饅頭を探す
千鳥屋の千鳥饅頭であれば、こちらで買えます。