2017年4月20日のガンブリア宮殿で「叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)」が紹介されていました。「あも」という名前を聞いたことがありましたが、どのような和菓子なのかを初めて知りました。
和菓子に込められた先代の想いと、それを受け継いできた職人たちの魂が詰まった極上の棹菓子「あも」を紹介したいと思います。
あもの特徴
あもとは、求肥がたっぷりと詰まった粒あんの棹菓子です。
- 小豆の形を綺麗に保った1本の羊羹のような和菓子
- 粒あんの羊羹ではなく、ふっくらと炊き上げた大納言小豆を固めている
- 小豆の一粒一粒が美しく、赤い宝石のようである
- 小豆よせとは違い、あんこの柔らかさが生きている
- 中の求肥は赤ちゃんのようにツルツルしていてキメが細かい
- 求肥餅はトロっとして口当たりがいい
- 食べる1時間前に冷蔵庫で冷やしておくと美味しい
あもの歴史
叶 匠壽庵は1958年(昭和33年)に創業した、比較的新しい和菓子屋です。
初代・芝田清次は元々大津市職員でしたが、茶道を学んだ経験を生かし、自宅を工場として「叶 匠壽庵」を創業しました。
「茶道や土地の文化を大事にしながら、世の中にないものを出す」という志で、京都の和菓子に負けない和菓子として作られたのが「あも」です。
京都の舞妓たちが「あんも」と呼んでいたあんころ餅をヒントにし、寒天で固めていないあんこで求肥を包んだ斬新な和菓子は、当時、羊羹や饅頭が一般的だった和菓子界に革命を起こしました。
匠壽庵は、裏千家15代家元・千玄室氏、伊藤忠商事社長・越後正一氏、パナソニック創業者の松下幸之助氏などの多くの著名人が愛した和菓子屋でもあります。
あもを食べた感想
大納言小豆はふっくらと柔らかいのに、潰れることなく1粒1粒の形をしっかり保っているので、とても驚きました。全体的にふわふわしっとり。のどごしが水ようかんに近く、とても食べやすいです。
中の求肥はとても柔らかく、よく伸びます。とろっとしていて、気が付いたら口の中からスーッと消えていき、まるで春の雪解けのようです。
全体的に、程よく控えめで上品な甘さです。求肥のおかげで羊羹がとても食べやすくなっています。かといって求肥はあんこの引き立て役ではなく、お互い対等の美味しさで、甘さと食感のバランスがとてもいいです。
とにかく、こんなに優しい棹菓子は生まれて初めて食べました。小豆の宝石箱には、作り手の素材に対する愛情と、食べる人への思いやりが感じられました。
驚くことに、粒あんが嫌いな主人も「また食べたい」と言っていました。
「あも」は、毎回手土産として持参したい和菓子のひとつです。
あもをの口コミ
大納言小豆の存在感がすごい!
存在感たっぷりの大納言小豆がぎっしり。小豆のつぶつぶが、しっかり感じとれます。
中には、とろーーっととろけそうな求肥が入っています。
一見みためは、ようかんのようですが、この求肥が中に入っていることで、なんだかおはぎを食べているようなすごく相性ぴったりの組み合わせです。
甘いんだけど、小豆の味がしっかりしているのでおいしい。
datsumiさん
叶 匠壽庵 / あも
棒状の羊羹と言うか、小豆の入ったお菓子です。
棒状なので、一見硬い小豆寄せのように思えるのですが、とても柔らかくて口の中でとろけるようなお菓子です。
通常こういうお菓子は濃くて1本食べるのは無理、というものが多いのですが、このお菓子の甘さは上品、またまろやかで1本ぺろりとたいらげれます。
叶匠寿庵のお菓子はどれも美味しくて大好きなのですがやはりそれは甘さが程よく、小豆の味が際立つだけでなく全体的にバランスが取れて一つのお菓子としてしっかり成り立っている、という所だと思います。
癖がなく、本当にまったりと美味しいお菓子です。
ウリさん 40代
あもの商品概要
商品名 | あも |
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製造者 | 叶 匠壽庵 |
製造者住所 | 滋賀県大津市大石龍門4丁目2番1号 |
原材料 | 砂糖、小豆、糯米、水飴、でん粉、寒天、加工でん粉、酵素(大豆由来) |
賞味期限 | 26日 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |