函館土産といえば「五勝手屋羊羹」と言われるほど、昔から親しまれている和菓子です。
四角い流し羊羹もありますが、赤いレトロな筒に入った羊羹が有名で、道産子にはこの形のものが「五勝手屋羊羹」として馴染みがあるのではないでしょうか。
丸缶羊かんの特徴
- 丸い筒に入った羊羹である
- 筒の底を押し上げて必要量だけ取り出して食べる
- 筒の上部に付いている糸を使って切り分ける
- 指を汚すことが無い丸缶である
- 羊羹としては珍しい金時豆を使っている
丸缶羊かんの歴史
その昔、ヒノキの伐り出しのために来た南部藩の木こり・五花手組(ごかってくみ)が豆を栽培してみたところ、蝦夷地で初めて実らせることができたので、この豆をもとにお菓子を作り、藩公に献上したところ大変喜ばれました。
本格的なお菓子の販売は明治3年(1870年)になりますが、北海道でとれた豆と、北前船で運ばれた寒天砂糖を使用して作られました。基本的な製法は現在も変わらず和菓子職人に代々と受け継がれています。
レトロな包装紙の模様は明治時代に品評会で授与された賞状を模したもので、 有名な丸缶ようかんは、 昭和14年~15年頃に、指を汚すことのない工夫として考案されました。
1936年(昭和11年)には天皇が函館に行幸した際のお土産として献上され、北海道が誇る銘菓として多くの人に愛されています。
丸缶羊かんを食べた感想
フタを開けると、グラニュー糖をまぶした羊羹が現れます。切り糸は、ラベルの裏に隠れているので、じっくりと探してください。セロテープで留めてあるだけなので、強く引っ張ると糸が抜けてしまいます。なのでご注意を。
中身を押し出すと、琥珀色の美しい羊羹が出てきます。金時豆あんなので、小豆とはまた違った風味なのですが、クセが無く、甘さ控えめで、1本ペロッと食べちゃいました。
「1度でも口にすると、金時あんの虜になる」そんな味わいです。
筒状で砂糖がかかっていると、硬い食感を思わせますが、喉ごしの良い水分量と柔らかさがあります。その食べやすいので、リピーターも多いのだと思います。
高級に感じる羊羹も、五勝手屋の丸缶羊かんなら手軽に食べられます。
パッケージがレトロでお洒落なのですが、切った形も、木の切り株のようで可愛いなと思いました。
あんこ好きの方には、ぜひ食べ比べて欲しい、美味しい羊羹です。
丸缶羊かんの商品概要
商品名 | 丸缶羊かん |
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製造者 | 五勝手屋本舗 |
製造者住所 | 北海道桧山郡江差町本町38 |
原材料 | 砂糖、金時豆、寒天、麦芽水飴 |
賞味期限 | 60日 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |