あんころ餅とは、餅を小豆の餡で包んだものです。あんが餅の衣になっているので「餡衣餅(あんころももち)」と呼ばれ、それが「あんころ餅」になったという説があります。
その中でも極めて美味しい、「日本三大あんころ」と言われているあんころ餅を紹介したいと思います。
「圓八」(石川県)
出典:圓八
石川県白山市「圓八」で作られているあんころ餅。白いお餅をこしあんでくるんでいます。
1737年(元文2年)の6月のこと。村上家2世の当主が、裏庭にあすなろの苗木を植え、「我が願いかがなったら、大きく茂ろ」と深く祈り、妻子を残して行方不明になりました。その年の秋の真夜中、天狗の姿になった夫が妻の夢枕に立ち、あんころ餅の作り方と、それを食べるように告げ、姿を消していきました。これが、圓八のあんころ餅の始まりです。
材料には、石川県産のもち米「かぐらもち」と北海道産の小豆を使用しています。
ちなみに、あんこは一つ一つ手作業で包んでいます。
住所 | 石川県白山市成町107 |
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TEL/FAX | 076-275-0018 |
営業時間 | 8:00~6:00 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 有(普通車7台/バス1台) |
「とらや」「太助」(岡山県)
岡山県倉敷市児島由加には、由加山(ゆがさん)という地域があります。ここには由加山蓮台寺と由加神社本宮があり、門前町として発展しました。
当時からの名物として古くからあんころ餅が知られています。
どちらも白いお餅とこしあんです。
とらや
出典:旅行・観光の旅ネタ掲示板「ぶらネタ」
岡山県倉敷市「とらやあんころ店」で作られているあんころ餅。
住所 | 岡山県倉敷市児島由加2886 |
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TEL/FAX | 086-477-6183 |
営業時間 | 12:00~15:00 |
定休日 | 土日営業、その他未定 |
駐車場 |
太助
出典:食べログ
岡山県倉敷市「由加山 太助茶屋」で作られているあんころ餅です。
住所 | 岡山県倉敷市児島由加3335 |
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TEL/FAX | 086-477-7112 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | 有 |
「赤福」「御福餅」(三重県)
赤福と御福餅は、お伊勢さんに行ったら必ず食べたい名物です。姿形は似ていますが、あんこの形の由来はちょっと違うんですよ。
共通点は、白いお餅の上に波をかたどったこしあんが乗っているところです。
赤福
出典:赤福
1707年(宝永四年)から三重県伊勢市「赤福」で作られているあんころ餅です。
お餅の上にあんこを乗せた餅菓子で、形は伊勢神宮内を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどっていて、中の白いお餅は川底の小石を表しています。
名前の由来は「赤心慶福(せきしんけいふく)」の言葉から二文字いただき、「赤福」と名付けられています。
材料には、北海道名寄産(一部熊本県八代産)のもち米、北海道十勝・上川産の小豆を使用しています。
住所 | 三重県伊勢市宇治中之切町26番地 |
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TEL/FAX | 0596-22-7000 |
営業時間 | 5:00~17:00(繁忙期時間変更有) |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 無 |
御福餅
出典:御福餅本家
三重県伊勢市「御福餅本家」で作られているあんころ餅です。
御福餅本家の創業は1738年(元文3年)。創業者小橋長右衛門が伊勢に訪れる旅人に餡餅をお福わけ(おすそわけ)したことから始まりました。
御福餅は、赤福に似たあんころ餅です。お餅の上に、二見浦の波をかたどったこし餡をまとわせています。
名前の由来は、二見興玉神社(夫婦岩がある)にある天の岩屋に祀られる神のアマノウズメノミコト(天鈿女命)の通称が「御福さん」である事にちなんでいます。
材料には、佐賀県・熊本県産のもち米「ヒヨクモチ」と北海道産の小豆「きたろまん」を使用しています。
住所 | 三重県伊勢市二見町茶屋197-2 |
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TEL/FAX | 0596-43-3500 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 有 |
最後に
あんころ餅は賞味期限が短いので、地域によっては通販で購入することができません。
できれば観光で出向いた際に、出来立ての美味しいものを食べてくださいね。