「かるかん饅頭」は、鹿児島市や霧島市を代表する鹿児島県の人気のお土産で、山芋が入った薯蕷(じょうよ)饅頭です。宮崎県、大分県、福岡県でも製造・販売しているメーカーもあります。
かるかん饅頭の特徴
軽羹(かるかん)饅頭とは、かるかんに餡子が入ったお饅頭です。
- 雪のように白い(紫芋、よもぎ入りもある)
- 皮はスポンジ状で、しっとりもっちりしている
- 中にあんこが入っている
- かるかん粉(米粉の一種)と山芋を使っている
- 元々は餡子が入っていない棹菓子
- 近年はかるかん饅頭が一般的
かるかんの歴史
1686年(貞享3年)~1715年(正徳5年)ごろに薩摩藩で誕生したとみられています。
20世紀後半までは、薩摩藩の第11代藩主島津斉彬が江戸から招聘(しょうへい=礼を尽くして招くこと)した明石出身の菓子職人八島六兵衛によって1854年(安政元年)に軽羹が考案されたという説が一般的でした。
軽羹が安政以前に誕生したことがハッキリしたものの、誕生当時の軽羹がどのような品質であったかについては記録がありません。八島六兵衛は軽羹に何らかの改良を加えたのではないかとする説もあります。
かるかん饅頭を食べた感想
山芋が入っているせいか、通常の白饅頭よりもツヤがあります。表面は真っ白く、水分が多めの雪のよう(本州の雪だとこんな感じなのかな?)。とても美しいです。
中身は漉し餡で、皮と餡子の割合が2:1。
皮はふわっと膨らんでいて、しっとりモチモチ。ほんのり甘く弾力があり、皮そのものが美味しいです。お好み焼きに山芋を入れるとフワフワになるように、このお饅頭も綺麗に膨らんでいます。
中のあんこは可もなく不可もなく普通ですが、皮よりあんが甘いので甘味のバランスが良く、食べていくと少し甘みが強くなり、さらに美味しくなります。
この饅頭のメインは、あんこより軽羹の皮。皮自体が美味しいので、やみつきになります。
機会があったら、棹菓子のほう(餡子がないタイプ)を食べてみたいですね。
かるかん饅頭の商品概要
商品名 | かるかん饅頭 |
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製造者 | 九面屋 |
製造者住所 | 鹿児島県霧島市隼人町真孝2270-34 |
原材料 | 砂糖、山芋、米粉、小豆、卵白、トレハロース |
賞味期限 | 16日 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |