徳島の和菓子といえば「小男鹿(さおしか)」と言われるほど、地元だけでなく全国でも有名な和菓子です。
その美味しさは、お茶席のお点前(おてまえ)で使われるほどで、手土産や自宅用のお茶菓子としてとても人気があります。
小男鹿の特徴
- 山芋と阿波和三盆糖、小豆とうるち米を使った棹菓子
- 伝統の技法で蒸している
- 見た目は和風カステラ
- 鹿子斑(かのこまだら=鹿の毛並みにみられる白い斑点)の模様が可愛い
- 抹茶の席にも使われる銘菓である
小男鹿の歴史
明治天皇の和歌「月もいま のぼらんとする 山の端に たかく聞ゆる 小男鹿のこゑ」の小男鹿からこの名前が付けられました。
小男鹿(または小雄鹿)は、角に枝がない小形の牡の鹿のことをさし、小は小さい(または若い)という意味を持っています。牡鹿の姿と雅び男のこころをお菓子で物語っています。
小男鹿を食べた感想
小男鹿は、小豆が入った優しい味のカステラです。包装のビニールの内側が汗をかいているほど、しっとりとした生地です。鹿に似せて作られているのですが、私にはうり坊のように可愛く見えました。
生地は長崎カステラのような膨らみがありつつ、モチモチした蒸しパンのような歯ごたえです。どちらかといえば、カステラとかるかんの中間です。カステラに比べると和の雰囲気が強いですね。
ほど良い自然の甘さがとても上品で、小豆の量も丁度いいです。この写真から、豆のホクホク感が伝わりますでしょうか?豆の形がつぶれずに焼かれているということは、とても丁寧に炊いて優しく混ぜ込んでいる証拠です。
最後に。夏は暑いからと言って、食べる前に冷蔵庫に入れてはダメですよ。折角のモチモチ感が低下します。
小男鹿の商品概要
商品名 | 小男鹿 |
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製造者 | 小男鹿本舗冨士屋 |
製造者住所 | 徳島県徳島市南二軒屋町1丁目1番18号 |
原材料 | 砂糖(精糖・和三盆糖)、小豆、米粉(国産)、山芋、鶏卵、餅粉、膨張剤、抹茶 |
賞味期限 | 6~7日 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避け、涼しい所で保存 |