求肥の和菓子代表格と言えば、やっぱり福井県の羽二重餅をおいて他にありません。
なぜあんなに美しく柔らかくて上品な味なのか。その理由を調べてみました。
羽二重餅の歴史
羽二重餅は福井県生まれ。1847年(弘化4年)に錦梅堂(きんばいどう)で作られた銘菓です。
錦梅堂は、越前福井藩松平家の御用達だった初代・紅谷伊三郎によって創業されました。
越前の国は絹織物の名産地であり、それをイメージとしたお茶菓子として肌触り滑らかなお菓子を考案し、藩主に献上しました。
羽二重餅の名前の由来
出典:東野東吉織物
羽二重とは、平織と呼ばれる経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に交差させる織り方で織られた絹布のことです。
羽二重のように、柔らかくて軽い光沢のある布のような餅なので、「羽二重餅」という名が付けられました。
羽二重餅の特徴
羽二重餅は餅粉を蒸し、砂糖・水飴を加えて練り上げた求肥です。
絹織物のようなサラサラ感で、なめらかさと柔らかさがあり、白くて美しい輝きがあるのが特徴です。
優しい甘さがあり、軽くてふわりと口の中でとろける羽二重餅は、まさに絹(シルク)です。
錦梅堂以外の人気の羽二重餅
福井発祥の羽二重餅。どの餅が一番絹に近いのか、食べ比べてはいかがでしょうか?